離婚後の心のケア方法まとめ

離婚は感情的に大きな負担をかけることがあり、心の傷を癒やすのは時間がかかるプロセスです。

以下にいくつかの方法を紹介しますが、個々の状況に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。

 

第1 感情を受け入れる

離婚による感情は悲しみ、怒り、失望など様々です。これらの感情を否定せず、受け入れることが重要です。

自分の感情を感じ、表現することで、感情が処理されていくことがあります。

感情を受け入れるためには、以下のアクションとマインドセットが役立つ可能性があります。

 

①自己観察: 自分の感情を観察し、どのような感情が湧いているかを意識的に捉えましょう。

感情を特定し、それがどのような要因によって引き起こされているかを理解することが重要です。

 

②非判断的な観点: 自分の感情を否定せず、どの感情も許容するマインドセットを持つことが大切です。喜びも悲しみも怒りも全てが人間の一部であり、受け入れられるべきものです。こんな感情を抱いてはいけない、と感情を抑圧しないようにしましょう。感情に行動を支配されてはいけません。感情はあなたの一部であって全てではありません。

 

③自己同一性と感情の分離: 感情があなたの全てではないことを理解しましょう。感情は過渡的であり、あなたの価値やアイデンティティを決定するものではありません。

 

④感情の出口を作る(対話する):感情を話すことで、それを受け入れるプロセスを助けることができます。友人、家族、または専門家と話すことで、感情を表現し、理解を深めることができます。

 

⑤マインドフルネス:マインドフルネスや瞑想の体験を通じて、感情に対して過度に反応することなく、客観的に観察するスキルを養いましょう。感情が湧いてくる瞬間を受け入れつつ、それに過度に巻き込まれないことが重要です。

 

第2 自己ケア

自分自身を大切にすることが必要です。健康的な食事、運動、十分な睡眠を確保し、ストレスを軽減する努力をしましょう。

 

第3 専門家のサポート

心が重すぎて動けなくなってしまっている場合、躊躇せずに心療内科医など適切な専門家の助けを借りましょう。

 

第4 時間をかける

心の傷は一夜にして癒えるものではありません。時間がかかることを受け入れ、自分のペースで感情を処理することを心がけましょう。

 

離婚後の心の癒しは個人のプロセスであり、無理に急ぐ必要はありません。自分自身を大切にし、支えを求めることで、心の傷を徐々に癒やすことができます。

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この記事の執筆者

弁護士山口恭平

あい法律事務所

弁護士

山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)

取扱分野

家事案件(離婚・男女問題、相続)

経歴

法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。