離婚原因ランキング

日本の民法では、夫婦の話合いによって離婚条件を含めた合意に言いたることが出来なかった場合、つまり「協議離婚」が成立しない場合は、家庭裁判所で「離婚調停」を行い、それでも解決できない場合は、離婚裁判で決着を図ることになっています。

 

では、家庭裁判所に持ち込まれた離婚に関する事件において、離婚調停を申し立てる原因として多かったのは、どのような原因なのでしょうか。

申立人が妻の場合と夫の場合に分けて集計されていますので、こちらを見てみましょう。

 

(1)妻からの離婚原因ランキング

 

令和2年度司法統計によると、令和2年度に全国の家庭裁判所に申し立てられた離婚調停のうち、妻から申し立てがなされたものにおける申し立ての原因は、下記の表のとおりとなっています。

 

※本人がチェックした離婚原因のうち、主なものを3個まで挙げる方式で調査し、重複集計しています。

 

1位        性格が合わない       16,304人(37.5%

2位        生活費を渡さない      13,235人(30.4%

3位        精神的に虐待する                  1948人(25.2%

4位        暴力を振るう                        88,576人(19.7%

5位        異性関係          6,505人(15%

6位        浪費する          4,714人(11%

7位        家庭を捨てて省みない    3,013人(7%

8位        家族親族と折り合いが悪い  2,647人(6.1%

9位        性的不調和         2808人(6.5%

10位      酒を飲みすぎる       2,618人(6%

11位      同居に応じない       722人(1.7%

12位      病気            660人(1.5%

 

2)夫からの離婚原因ランキング

次に、夫から申し立てられた離婚調停の原因は下記の表のとおりとなっています。

1位        性格が合わない      9,240人(60%

2位        精神的に虐待する     3,159人(20%

3位        異性関係         2,132人(14%

4位        家族親族と折り合いが悪い 1,946人(13%

5位        浪費する         1,883人(12%

6位        性的不協和        1,749人(11%

7位        暴力を振るう       1,454人(9%

8位        同居に応じない      1,359人(9%

9位        家庭を捨てて省みない   764人(5%

10位      生活費を渡さない     686人(4%

11位      病気           571人(4%

12位      酒を飲みすぎる      381人(2%

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この記事の執筆者

弁護士山口恭平

あい法律事務所

弁護士

山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)

取扱分野

家事案件(離婚・男女問題、相続)

経歴

法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。