夫婦で考える離婚と住宅ローン
①
夫: 離婚の件で、マイホームのことが気になっているんだ。どうすればいいんだろう?
妻: そうね、確かに大きな問題だわ。家をどうするか、ローンのこと、名義のこと…。
弁護士: まず、現状を把握しましょう。不動産の名義や住宅ローンの契約内容、ローン残額などを調査してみる必要があります。それから、適切な方法を検討しましょう。
夫: そうだね、不動産の名義も気になるし、ローンの残額も把握しておきたい。
妻: でも、名義変更って難しいのかしら?それとも売却するべきかな?
弁護士: 名義変更は事前に金融機関との協議が必要です。売却についても、不動産の価値とローンの残額を考慮して判断する必要があります。
夫: ローンの支払いはどうすればいいんだろう?引き続き支払うのは不安だけど。
弁護士: ローンの支払いについては、どちらが支払うか、どのように負担を分担するかを検討する必要があります。妻が子供の親権を持つ場合、養育費と併せて考えることも重要です。
妻: でも、もし相手が支払いを滞納したらどうなるのかしら?
弁護士: その点も考慮しなければなりませんね。ローンの滞納は不動産を手放すことになる可能性があるため、そのリスクを十分に理解する必要があります。
夫: 離婚後も住み続けるにしても、どうしたらいいんだろう?
弁護士: それについても選択肢があります。夫婦の合意や状況によって、家を売却して得た利益をどう分割するか、どちらが住み続けるかなどを検討しましょう。
②
夫: さて、前回の話を考えてみて、やっぱり家を売却する方が無難かなと思ってるんだ。ただ、その場合の手続きや考えるべきことが気になるんだよね。
妻: そうね、売却するならどのタイミングがいいのかとか、どうやって手続きを進めればいいのかっていうのは大切なポイントだわ。
弁護士: 売却のタイミングや手続きについては、不動産の価値とローンの残額を考慮しながら決定する必要があります。また、金融機関との協議も重要です。
夫: そうだね、不動産の価値とローン残額のバランスを考えるのは大切だよね。
妻: それにしても、売却するとなると、どうやって得た利益を分ければいいのかしら?
弁護士: 不動産の売却で得た利益については、夫婦で合意を形成し、財産分与を検討することが重要です。
※どのように分けるかを決定する際には、その他の財産との兼ね合いもありますので具体的な財産状況を伝えて弁護士のアドバイスを受けると良いでしょう。
夫: 売却しないで住み続ける場合も考えているんだけど、その場合のメリットやデメリットは何かな?
妻: そうね、家を維持することでどのようなことに気をつけないといけないか、知りたいわ。
弁護士: 住み続ける場合、所有権の問題や財産分与の観点から、どちらが住むかや支払いの負担をどうするかを考える必要があります。将来的なことも見据えて、長期的なプランを立てることが重要です。
夫: でも、どうやって長期的なプランを考えたらいいんだろう?
弁護士: 長期的なプランを考える際には、家計の安定性や将来の収入などを見極めることが大切です。当然、子どもが独り立ちした後のことも考えなければなりません。
妻: でも、これだけ考えることがあると、どうしても迷ってしまうわね。
④
弁護士: まず、現状を整理しましょう。不動産の名義やローンの残額、価値などを確認し、売却や名義変更の可能性を検討します。その際、金融機関との協議も忘れずに。
夫: それから、ローンの支払いや資産分与のことも考えるべきだよね。
弁護士: そうです。ローンの支払いや資産分与は、将来的な安定性や子供の養育費とも関連しています。夫婦間での合意を形成する際には、相互の状況を十分に理解することが大切です。
妻: 売却するか、住み続けるか迷っているんだけど、どちらが良いのかな。
夫: そうだね、どちらにもそれぞれのメリットとデメリットがあるよね。
弁護士: 売却するか住み続けるかは、財産の状況や将来の計画によっても変わってきます。現実的な未来を見据えて最適な選択を検討しましょう。
夫: 最終的な方針を決める前に、どのようなステップを踏めばいいか教えてほしいな。
弁護士: まずは、弁護士のアドバイスを受けながら、具体的な計画を立てることが大切です。その後、金融機関との協議や必要な手続きを進める段取りを考えます。そして、夫婦での合意を形成し、公正な取り決めを行うことが最終目標です。
妻: なるほど、最終的な合意を形成するためには、しっかりと話し合いが必要なのね。
夫: そうだね、話し合いを通じて最善の方法を見つけたいな。
弁護士: 夫婦で協力して、将来のための計画を進めていきましょう。そして、弁護士のサポートを受けることで、適切な判断を行う手助けができると思います。
この記事の執筆者
あい法律事務所
弁護士
山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)
取扱分野
家事案件(離婚・男女問題、相続)
経歴
法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。