モラハラが子どもに与える悪影響~「自分だけ我慢すればいい」は間違い!

モラハラ夫は、妻に対しては理不尽な要求をしても「子どもには優しい」ケースが少なくありません。そんなとき、妻は「自分だけ我慢していたら良い」と思い、「離婚したい」気持ちを飲み込んでグッとこらえてしまいがちです。

しかし親のモラハラを日常的に見ながら育つと、子どもに大変な悪影響が及ぶ可能性があり要注意です。

今回はモラハラが子どもに与える悪影響について、離婚案件を多数取り扱ってきた弁護士がご説明します。

 

1.子どもにモラハラが連鎖する

 

両親の間でモラハラが行われている状況下で子どもが育つと、子どもは何を感じて生活することになるでしょうか?

 

 日常的に父親が母親をなじっている

 父親が「ママはバカだ」「ママのようになってはいけない」と言ってくる

 

そんな状況では、子どもも母親を尊敬できなくなり、自分の親を否定して生きることになってしまいます。

また両親の間でモラハラが行われていると、子どもにとっては「モラハラが当たり前」になります。すると男の子の場合、将来自分の配偶者にモラハラ行為をしてしまう可能性が高くなります。女の子の場合、将来自分の配偶者としてモラハラ夫を選んでしまうリスクが高くなります。

たとえ子ども達が「親のようになりたくない」と望んでいても「正常な家庭における夫婦関係を知らない」ため、自然と自分もモラハラ環境を選んでしまう傾向があるのです。

モラハラの連鎖を断ち切るため、子どもに両親間のモラハラを見せつけてはなりません。

2.不安を抱えて生きていく結果になることも

両親の間でモラハラが起こっていると家の雰囲気は暗くなりますし、常に張り詰めた空気が漂っている家庭も多数あります。母親はいつも悲しそうな顔をしているでしょう。

そんな中で子どもが育つと、常に遠慮がちで自分の言いたいことを言えない大人になってしまう可能性があります。

 社会に出て行くことに不安を感じて就職に消極的になる

 会社になじめずすぐにやめてしまう

 異性に対しても積極的になれず結婚できない

 周囲を信頼できず友人を作れないので孤独に生きていく

 

一例ですが、こういった生き方をせざるを得なくなるケースもあります。

モラハラは母親が我慢していれば良いというものではありません。子どもの「トラウマ」となって一生残るリスクがあります。

 

3.思いやりを持てない大人になってしまうリスク

日常的に父親が母親を罵倒する風景を見ながら過ごしていると、子どもにとっては「人を侮辱することが普通」になってしまいます。

その結果、常に周囲の人を蔑んだり些細なことでキレやすくなったりして、社会に適合しにくくなってしまうおそれがあります。

 

人を傷つけても気づかないので人間関係でトラブルが起こるケースもありますし、周囲から注意されても理由がわからないので自己肯定感が低くなってしまう可能性もあります。

 

4.将来、子どもにモラハラ行為が及ぶ可能性もある

「夫は私には厳しいけれど子どもにとっては良いパパだから離婚はしない」と考えている方にお伝えしたいことがあります。

それは「今は子どもに優しくても、将来は子どもにもモラハラ行為が及ぶ可能性がある」ことです。

 

子どもが小さいうちは、子どもが父親に従うので父親としても気分が良く、理不尽な要求をしないかもしれません。しかし大きくなって子どもに自我が芽生え思春期になって反抗しはじめたらどうなるでしょうか?そのときには子どもに対しても妻に対するのと同様に理不尽な言動を取り始める可能性が高いでしょう。ときには暴力事件に発展してしまうケースもあります。

そうなる前に相手と子どもを引き離しておくべきです。

 

モラハラ被害を放置すると、子どもの将来に大きな悪影響が及ぶリスクが高くなります。そうなる前に、悲しい連鎖を早めに断ち切りましょう。お一人では別居や離婚に向けて進むのが困難な場合、弁護士が全面的にサポートいたします。高松でモラハラ被害を受けておられる方がいらっしゃいましたら、お早めにご相談下さい。

087-832-0550受付 平日9:00~19:00あい法律事務所(香川県弁護士会所属) 最寄り駅:琴電/瓦町駅 JR/栗林公園北口駅

この記事の執筆者

弁護士山口恭平

あい法律事務所

弁護士

山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)

取扱分野

家事案件(離婚・男女問題、相続)

経歴

法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。