当事者間同士での話合いでは行き詰まっていたが調停に移行するとスムーズに進んだ事例
【ご依頼者様の属性】
性別:男性
年代:40代
職業:会社員
お住まいのエリア:市外
子供の有無:1名(15歳)
婚姻期間:20年程
【妻の属性】
年代:40代
職業:専業主婦
【ご相談のきっかけ、背景】
ご依頼者は、婚姻後、妻の両親と養子縁組をし、妻の父名義の土地に家を建て、妻と同居を開始していましたが、ほどなくし、県外へ単身赴任をすることになりました。
そのようななか、ご依頼者は、妻の携帯電話を見て、妻が自分以外の男性に好意を寄せていることを知りました。また、自宅で性交渉していることも知りました。
一度は、妻の両親と妻、ご依頼者で話し合いをして、妻は不貞相手との関係を解消することを約束し、婚姻関係は維持するということになりました。
しかし、妻は不貞相手の関係を解消することはありませんでした。ご依頼者は、これを知り、離婚を決意し、妻に離婚を求めました。しかし、妻がこれに応じなかったため、当事務所へご相談に来られました。
【当事務所の対応】
まずは、弁護士が作成した「受任通知」という手紙を妻に送付しました。その手紙により、妻に対し、ご依頼者に離婚の意思があることを示すと同時に、妻が管理していた家計の状況と、妻の現在の収入・財産状況を明らかにするよう、求めました。また、離婚と同時に、ご依頼者は妻の両親との養子縁組についても解消を求めました。
しかし、妻からの反応が全くなく、話し合いでは、決着がつかない可能性が高くなったため、話し合いを調停の場に移すことにしました。
こちら側から離婚調停を申し立てました。
妻側からは、婚姻費用分担調停の申し立てがなされました。
調停に移行してからは、離婚条件についての話し合いがスムーズに進みました。財産分与の面で、お互い意見の対立はありましたが、双方妥協点をみつけることができ、無事に調停が成立しました。
【結果】
1 離婚が成立しました。
2 長男の親権は妻になりました。
3 ご依頼者は、長男の養育費として、月額6万円を,毎月支払うことになりました。
4長男との面会交流も認められました。
5 ご依頼者名義の自宅建物の住宅ローンについては、妻が返済していくことになりました。
6妻が住宅ローンを完済した場合には,自宅の名義を妻に変更することになりました。
7学資保険については、名義を妻に変更し、妻が払っていくことになりました。
円満な離婚成立となりました。
ご相談から調停成立まで7か月程度で解決できました。
また、養子縁組解消手続きなど、煩雑な書類の手続きについても、当事務所のサポートが入り、円滑に進めることが出来ました。
【担当弁護士よりひとこと】
“相手方とは既に別居し、関係が疎遠になっているため、話し合いによる離婚が進まない、また相手方も離婚に応じない”など、ご自身による解決を模索しているのにも関わらず、身動きが取れなくなってしまう方もいます。
そうなる前に、一度、弁護士に相談して、計画性をもって進めていくことを強くお勧めします。また、安心して進めるためにも重要なことだと思います。
この記事の執筆者
あい法律事務所
弁護士
山口 恭平(Yamaguchi Kyohei)
取扱分野
家事案件(離婚・男女問題、相続)
経歴
法政大学法律学科卒業後、早稲田大学大学院法務研究科に進学。卒業後、平成26年に弁護士登録。同年のぞみ総合法律事務所入所。平成29年にあい法律事務所入所。平成30年同事務所にてパートナー就任し現在に至る。
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